一般探鳥会の報告:平成19年度(2007)上半期
天見〜三日市
- 天気予報では、降水確率が高く、参加者が少なかったが、探鳥会が初めての地元の方2名を迎え、11名が集合。
- 集合場所では「晴れ」ていたが、千早口駅手前から降り出した雨もかなりきつくなり、昼前に千早口駅で中断。
鳥合せをして解散後、雨が止んだため、有志3名が目的地の延命寺まで足を延ばしたところ、駅近くの畑でイソヒヨドリの♀を見つけ、続いてヒナ、その後飛んできた♂と、イソヒヨドリ一家全員?を確認、ヒナは計3羽。 - 美加の台団地を抜ける外周道路の途中で、ヒバリが盛んに囀っていた。
- 残念ながら延命寺周辺でキビタキの声は聞こえなかったが、全員がツバメやシジュウカラの親子の違いを確認したり、ホオジロの幼鳥を特徴を確認したり、この時期ならではの探鳥会となった。
金剛山
- (早朝探鳥会)
- 早朝4時30分、宿舎の前に18名が集合。幸い天気予報がはずれ、雨に降られずに済んだ。
- ただ風が強く、遠くの鳥の鳴き声が聞こえにくくて残念。ウグイスやカラ類、ミソサザイやホオジロのさえずりを堪能したほか、ツツドリ・オオルリ・キビタキ・イカル、さらにメボソムシクイの声を聞くことができた。
- 一の鳥居近くでは、大きなドラミングの音が間近に聞こえ、姿を確認するとオオアカゲラがその音の主であった。
- 朝食後、一部の参加者がクロツグミの多彩なさえずりを確認した。
- (一般探鳥会)
- 早朝探鳥会から13名が引き続き参加、ロープウエイ利用組22名と合流。
- 鳥たちの鳴き声と姿の両方を楽しみながら山上遊歩道から国見城跡に向かった。
- 早朝探鳥会では確認できなかったアマツバメ・ツバメ・イワツバメの飛翔やコジュケイの鳴き声を確認したほか、ブナ林ではゴジュウカラやヤマガラ、コガラやカケスなどの美しい姿を楽しむことができた。
大津川
- 「干潟を守る日」パンフレットと支部の案内で開催時間に違いがあり、参加者のみなさまにご迷惑をおかけしました。
- 観察会ではキアシシギ、キョウジョシギといった春の渡り後半組の飛来を観察し、シギ・チドリのピークを実感できました。
飛鳥・高松塚
- 前回は昨年12月に実施したが、季節を変えて同じコースで開催。
- 風もなく、気温も予報を上回る24度に達し、絶好の鳥見日和であった。欽明天皇陵の濠では、水がほとんど抜かれていたが、コチドリ・イソシギに加え、十数羽のコガモの群れを観察。
- 今回の圧巻は何といっても、田畑から続く竹林のへりでキジのオスを長時間にわたって全員で観察できたこと。「ほろうち」をしながら「ケーン、ケーン」と鳴くところまで確認。これに先立ってキジのメスの採餌を観察していたこともあって、感激もひとしお。ツバメの飛び交う姿に季節のうつろいを実感しながら、全員満足の一日であった。
草津・烏丸半島
- 曇り時々晴れという予報であったが、天候はほぼ晴れ。予想に反して参加者はスタッフも含め総勢11名という小グループでスタート。
下見のときにねらいをつけていた通り、作業中の耕運機を探すと1台だけ目にとまった。参加者11名という、少人数だったので小回りをきかせ、畑の間の細い道を曲がりくねりながら近づいてみると、案の定いました!数羽のトビに交じって10数羽のタゲリの団体。ここで十分に時間をとってスコープでじっくりと観察。写真撮影を楽しむ方もいて、全員が堪能。
その後湖岸に出てからは北西からの風が強まり、キンクロハジロやヒドリガモの群れ(中にヨシガモ1羽)を見ながら琵琶湖博物館横で解散。40種を確認。
奈良公園
- 朝からお天気を心配していましたが、鳥合わせまではなんとかもちました。今回はトラツグミがあちこちで、ルリビタキは♂の青色も観られまずまずでした。アオバトは解散後、駅までの道で♂♀がやっと出現でラッキーでした。期待のレンジャクが観られず残念が少し残りましたが、今年も奈良を皆で楽しみました。
飛鳥・甘樫丘
- 日射しがすっかり春模様の飛鳥路を、石川池(剣池)から和田池へとたどり、甘樫丘を目指した。
- 両池では、カモ類(4種)、セキレイ類(3種)、そしてバン・オオバンやサギ類等を観察した。
- その中でも、カワセミやカイツブリ達が、採取した小魚を一所懸命に食べようとする姿には、微笑ましさと逞しさとを感じさせ、甘樫丘近くでは、カシラダカ・アオジやウグイス達の姿や鳴き声を楽しむことができた。
- 午後、飛鳥川のほとり「真神原(まかみがはら)」では、アオバトの群舞に出会い、ニュウナイスズメのオス・メスを確認することが出来た。その後、甘樫丘東南山麓遺跡(蘇我氏邸宅発掘現場)横を通り、里山園路では、ヒタキ類やカラ類を観察した。
- まとめの「鳥合せ」を甘樫丘頂上にて、始めようとした‘その時’、チョウゲンボウが、手の触れるほど近くの眼の前を通り過ぎて行った。畝傍山を背に、日の光を浴びて飛翔するその姿に、思わず望遠鏡を使うのを忘れてしまうほどだった。
- 早春の飛鳥路・甘樫丘探鳥会のフィナーレを飾るにふさわしいシーンとなった。