植物観察会の報告:平成20年度(2008)上半期
植物・緑の文化園
- ??「森の工作館」館長久保さんの案内で、園内にある湿地の植物を観察した。繁殖力が強く面積が広がっている野草があるものの、ここ数年で消えた植物にサギソウ、トキソウ、モウセンゴケなどの貴重種があるとのこと、自然遷移影響のほかに、人為的(無断採取)要因もあることが残念である。鳥は声のみであるが、湿地観察時にキビタキ・サンコウチョウのさえずりがBGMとなり、他にホトトギス・センダイムシクイ・コジュケイなどを確認した。
植物・大泉緑地
- 新金岡駅から大泉緑地までの緑道では、ハナノキ・ハナズオウなどいろんな街路樹の花、フラサバソウなどの雑草とよばれている草の花を楽しんだ。大泉緑地内に入ってコナラ・クヌギを中心とする明るい林が、冬はツグミ・シロハラの餌場となり、春秋はオオルリ・キビタキ・コサメビタキなど渡り鳥の中継地として良い環境となっていることを知ってもらうことができた。今冬、緑地内で越冬し人気のオジロビタキ、今シーズンあちこちに多いハチジョウツグミ、そして頭洗池アオサギのコロニーなど、北海道(旭川支部)から参加された大吉夫妻や、和歌山県支部中西氏にも、大阪の都市公園の早春を楽しんでもらうことができた。
山田池公園
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木の実と鳥の関係を説明するには絶好の時期、クロガネモチ・センダン・ナナミノキ・クロガネモチ・ピラカンサ類・シャシャンボ・イイギリなど色のついた木の実(液果)、サザンカ・ウメなど蜜のでる花が多くあり、樹木に鳥が来ることを期待して開催した。ヒヨドリ・ツグミなど液果の好きな鳥は上空をよく飛んだが、木の実を食べにくるシーンが少なく、心残りの観察会となった。"