バーディー探鳥会の報告:平成21年度(2009)
バーディ 錦織公園
- 開始早々、オオタカ若鳥が石水苑奥の木に止まったところを確認、羽繕いのようすをじっくりと観察。梅の里では、1本のエノキの梢に本日のテーマである「ツグミ・シメ・イカル」の小群が勢ぞろい、身体の大きさや形の違いを比較。せせらぎの小径ではカワセミ、河内の里の奥ではヒサカキの黒い実をしきりに食べているアオバトのメスを心ゆくまで観察。鳥合せ後、滝谷駅までの徒歩組は、細谷池でマガモ・コガモ・キンクロハジロが休息しているところを確認。途中、ハイタカの飛翔にも遭遇、思いがけないクリスマスプレゼントとなった。
バーディ 大泉緑地
- 大泉池はハスが大繁殖し、カモの種類も数も少なかったものの、オス・メス・エクリプスの違いをじっくりと観察。上空を猛禽類が頻繁に飛翔。あちこちの梢ではモズの高鳴き。頭泉池ではカワセミの姿を確認。水流ではノゴマとアトリの群れを観察。急な冷え込みで肌寒い1日だったが、子どもたちは元気いっぱい身体を動かし、自然に親しむことができた。
金剛山・ちはや園地
- 快晴の1日、展望台からは、ノスリやハチクマ、オオタカが上昇気流に乗って飛翔する姿を確認。とくにハチクマは距離が近かったため、下面の模様をはっきりと観察することができた。樹冠部には、オオルリ・キビタキのほか、サメビタキ・コサメビタキ・エゾビタキが勢ぞろい。オオルリとキビタキは、オスとメス、若鳥と成鳥の違いを観察したほか、ヒタキ3種は、それぞれの特徴を覚え、しっかりと識別することができた。
貝塚・大阪府立少年自然の家
- 昨年8月に引き続いて、2回目の1泊イベント。野鳥観察だけでなく、トンボやチョウ、カエルやトカゲなど、自然の家に生息する生き物を存分に観察。ナイトハイキング・星空観察なども楽しんだほか、みんなが協力して野外炊飯に取り組み、交流を深めることができた。
バーディ南港野鳥園
- 海辺の鳥の第二弾として、南港野鳥園定例探鳥会と合同で実施。杭に止まるミサゴや干潟でエサをさがすシギやチドリのなかまのようす、ウミネコの若鳥と成鳥の違い、セッカの特徴的な鳴き声と飛び方などをじっくりと観察。午後からは、野鳥園レンジャーの石井さんの楽しいアクティビティによって、シギやチドリのエサの採り方とからだのつくりの適応について体感。
バーディ牧野
- 集合前には、広場のサクラの木でアブラゼミとコフキコガネ、最近大阪で繁殖を始めたというキマダラカメムシを観察。スズメの家族やムクドリの餌やりのようすも観察。集合時刻になって小雨がぱらつき始めたものの、西の空が明るいこともあって、淀川河川敷に向かって出発。ところが府道を越えてすぐ、ピカッと稲妻がきらめき、大音響の雷鳴。残念ながら、急遽中止を決定。8月2日のツバメのねぐら観察会への参加を呼びかけた。
バーディ男里川
- 男里川定例探鳥会と合同で海辺の鳥と干潟の生き物を観察。シロチドリやコチドリ、チュウシャクシギやイソシギなどの区別に挑戦したほか、鳥たちのエサとなるカニのなかまのからだのつくりや活動のようすをじっくりと観察。干潟インストラクターの和田さんにいろいろと質問し、干潟の生き物について理解を深めることができた。
大和川・石川合流
- スタート地点の道明寺駅では、ツバメの姿を発見。石川河川敷では、婚姻色の出ているダイサギと嘴が黄色いダイサギを確認。冠羽を立てているヒバリと立てていないヒバリの様子を比較。大和川河川敷の茂みにはイタチの姿。中州の岩の上には、夏羽・冬羽・幼羽のカワウの一群。砂州にはイソシギ・イカルチドリのほかに、中流域には珍しいコチドリが出現。イカルチドリとコチドリが同一視野にはいって、大きさの違い、アイリングの違いを明瞭に区別することができた。川原や堤防に咲く野の花やツクシにも目を向け、春の訪れを体感。
バーディ大泉緑地
- 新金岡駅から大泉緑地までの歩道上で、風に向かって飛ぶチョウゲンボウを目撃。大泉池では、カモ類やバン・オオバン・カワウなどを観察。双池橋のたもとでは、カワセミを確認。頭泉池では、ツグミやムクドリの群れ、かきつばた園では、ジョウビタキやアトリの群れを観察。冷たい北風が吹き、時折雪が舞う中、子どもたちは元気いっぱい自然の中で身体を動かした。